2 化学変化にともなうエネルギーか
「鉄を空気中で加熱すると,酸化鉄が生成する」,「水に電気を流すと水素と酸素に分解する」など,化学反応を起こすには,熱や電気といったエネルギーを与える必要がある。また,「砂糖を燃やすと,炎をともなって熱が発生する」といったように,化学反応が起こると発熱,発光,発電といったエネルギーの放出が観察される。つまり,化学反応が起こると,エネルギーの出入りが起こる。これは,それぞれの化学物質がエネルギー(化学エネルギー)をもっているからである。通常,より複雑な構造をもつ化学物質ほど高エネルギーである。
高エネルギーの化学物質が化学反応して,低エネルギーの物質に変化すると,エネルギーは〔 放出 〕され,逆に低エネルギーの化学物質が化学反応して,高エネルギーの物質に変化すると,エネルギーは〔 吸収 〕される。
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